第1回佐世保市人口減少対策市民会議に参加して感じたこと

これから会議

先日、「佐世保市人口減少対策市民会議」の第1回会議に参加してきました。

今回は、私が「ひとり佐世保グルメ」として地域の情報発信を続けている立場からお声かけいただき、市民委員の一人として参加しました。

まずは、今回の会議に参加して感じたことを動画でもお話ししています。

第1回会議で話し合われたこと

会議では、まず佐世保市の人口減少の現状について説明があり、その後、市民アンケートの集計結果について委託事業者から報告がありました。

その後は6つのグループに分かれ、それぞれのテーマについて意見交換を行いました。

私が参加したグループのテーマは、

「佐世保らしさ、佐世保にしかないものを活かせていますか?」

というものでした。

話し合いの中では、若い人たちが佐世保を離れていくことについて、本当にさまざまな意見が出ました。

高校卒業後、希望する進学先が佐世保になければ、市外へ出ることになります。

では、一度外へ出た若者に、

「いつか佐世保に帰りたい」

と思ってもらうためには、何が必要なのでしょうか。

仕事や所得だけではない「帰りたくなる理由」

もちろん、仕事や所得、住みやすさといった現実的な条件はとても大切です。

ただ、私はそれだけではないと思っています。

大切な人がいること。

大切な思い出があること。

「この町で暮らして楽しかった」と思える経験があること。

「佐世保が好きだ」と思える、小さな記憶が積み重なっていること。

そういったものも、人が故郷へ戻る理由になるのではないでしょうか。

だからこそ、子どもや若い人たちが佐世保で過ごしている間に、

「佐世保って、けっこういい町だったな」

と思える経験をどれだけ作れるか。

これも人口減少を考えるうえで、大切な視点ではないかと思っています。

ネガティブな情報だけで、佐世保を語らない

もう一つ、私が大切だと思っているのが、「佐世保について発信される空気」です。

SNSやメディアを見ると、

「人口転出全国ワースト1」
「人口減少」
「若者の流出」
「地域の衰退」

といったネガティブな言葉が、どうしても目につきます。

もちろん、厳しい現実から目をそらしてはいけません。

数字や課題を正しく知り、向き合うことは必要です。

でも、そればかりが繰り返されると、今この町に暮らしている人たちまで、

「佐世保って、そんなにダメな町なの?」

と思ってしまうのではないでしょうか。

私自身、そうしたニュースの見出しを見るたびに、朝から少し悲しい気持ちになることがあります。

だからこそ、まだ知られていない佐世保の魅力を、もっと発信していいと思っています。

面白い人。

頑張っている人。

地域で続いている活動。

魅力的なお店。

山もあって、海もある景色。

「こんな面白い人がいるよ」
「こんな素敵な場所があるよ」
「佐世保って意外と面白いよ」

そんな小さな発信が積み重なることで、この町に対する見え方も少しずつ変わっていくのではないでしょうか。

地域の魅力を「発信できる人」を増やしたい

私自身、これまで地域の情報発信を続けてきました。

難しいことをしなくても、スマートフォン一つで地域の魅力を伝えることはできます。

撮影は数分。

編集も、慣れれば数分でできます。

これからは、自分自身が発信するだけではなく、

「地域の魅力を自分の言葉で発信できる人を増やす」

そんな取り組みにもチャレンジしてみたいと思っています。

印象に残った宮島大輔市長の言葉

今回、特に印象に残ったのが宮島大輔市長の言葉でした。

人口転出全国ワースト1という厳しい現実を真正面から受け止め、

「この課題を何とかしたい」

「忌憚のない意見を聞かせてほしい」

という思いをご自身の言葉で話されていました。

原稿を読むというより、自分自身の言葉でまっすぐ伝えているように感じました。

そこから私は、人口減少という問題に対する市長の危機感と、向き合おうとする姿勢を感じました。

直接その言葉を聞くことができたことは、今回参加して良かったと思ったことの一つです。

せっかくなら「市民と行政が同じテーブル」で

一方で、会議の進め方について少し考えたこともありました。

今回、市民はそれぞれのテーブルに分かれ、佐世保の未来についてかなり率直に意見交換をしていました。

私が参加した範囲では、市の職員さんと市民が同じテーブルに入り、直接意見を交わす機会はあまりありませんでした。

もちろん、市の職員の皆さんには記録や運営、会場全体の状況把握など、それぞれの役割があったと思います。

アンケート分析やグループワークの進行を委託事業者にお願いすることにも、必要性があったのだと思います。

それでも私は、

「せっかくなら、直接話せたらもっと良かったのではないか」

と感じました。

普段、行政の方と直接話す機会が少ない市民が集まり、自分たちが暮らす町について本音で話している。

これは行政にとっても、市民にとっても、とても貴重な機会だと思います。

行政の方から、

「なぜそう感じるのですか?」

「行政には何ができると思いますか?」

と聞いてもらう。

逆に、市民からも、

「私たち市民には何ができるでしょうか?」

と問いかける。

そんなやり取りが同じテーブルで生まれれば、さらに意味のある場になるのではないでしょうか。

「対話の場をつくること」と「実際に対話すること」

私は、

「対話の場をつくること」と「実際に対話すること」は、少し違うのではないか

と思っています。

アンケートを取る。

会議を開催する。

グループワークを行う。

意見を集める。

もちろん、どれも大切なことです。

でも、もう一歩進んで、市民と行政が同じ場所で言葉を交わし、お互いの考えを知り、一緒に考えていく。

そうした関係ができれば、この市民会議はさらに大きな意味を持つのではないかと思います。

今回は議員の方々も会場におられました。

せっかく市民、市の職員、議員の皆さんが同じ場所に集まるのであれば、今後は立場を超えて同じテーブルで話す時間があっても面白いのではないでしょうか。

人口減少は、行政だけの問題ではない

人口減少は行政だけの問題ではありません。

市民だけの問題でもありません。

人口が減り続ければ、公共交通、医療、介護、行政サービス、地域活動、お店、働く場所など、私たちの暮らしのさまざまな部分に影響してきます。

つまり、これは佐世保に暮らす私たち全員の問題です。

だから私は、「市民の意見を聞く」というところから、もう一歩進んで、

「市民と一緒に考える」

そんな行政と市民の関係が増えていけばいいなと思っています。

そして市民の側も、

「行政が何とかしてくれる」

というだけではなく、

「自分には何ができるだろう」

と考えていく。

その両方が必要なのではないでしょうか。

「ワースト1」は、これからを変えるきっかけにもできる

今回、宮島市長が自分自身の言葉で、この問題に向き合う姿勢を示されました。

だからこそ、その思いがこれから市役所全体、市民、企業、地域活動など、さまざまなところへ広がっていくことを期待しています。

人口転出超過全国ワースト1。

その結果は、すでに起きたことです。

でも、その後にどう動いたのかは、これから私たちが作っていくことができます。

私自身も、外から意見を言うだけではなく、自分にできる情報発信や、人と人をつなぐ取り組みを続けていきたいと思っています。

特に、佐世保のポジティブな情報を発信できる人を増やしていく。

そんな取り組みに、これからチャレンジしてみたいと思っています。

10年後「あの時がきっかけだった」と言えるように

今回の市民会議が、本当の意味で市民と行政が一緒に佐世保の未来を考える場に育っていくことを願っています。

第2回は秋頃に開催される予定です。

また参加する機会があれば、今回からどのように変わっていくのかも含めて、私なりの視点でお伝えしていきたいと思います。

人口転出全国ワースト1。

ここまで来たら、もうやることは一つだと思っています。

奇跡の大逆転、起こしてみませんか。

野球に例えるなら、2アウト3ボール。

でも、まだ試合は終わっていません。

10年後、

「あの時、ワースト1になったことで本気で変わるきっかけができたよね」

と言える未来になったら面白いと思うんです。

まだバッターボックスに立てる。

そのタイミングが、今なのではないでしょうか。

今回は、市民会議に参加した一市民としての率直な感想を書かせていただきました。

佐世保の未来を誰かに任せるのではなく、それぞれができることを少しずつ。

私も、自分にできることから動いていきたいと思います。

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